5.駒 | ||
---|---|---|
駒は厚さ3〜3.5p、幅3pの楓でできています。その働きは
ことなどです。駒に適した条件は、駒釘を十分保持できる硬木であること、振動伝達が良いことです。
また駒の厚さは張力がかかった状態で、中音から高音までアリコートブリッジから1oの高さにならなくてはなりません。 駒の厚さはクラウン、弦圧に深く関係しています。
θの角度が大きいと駒圧が高く、将来的にクラウンが低下して駒下がりの状態になります。駒下がりになると音が伸びなくなり場合によっては雑音を発生します。
|
||
6.ピン板 | ||
ピン板は圧さ8〜9oの楓材を木目方向を縦横交互に貼合わせてできてます。220〜230本のチューニングピンで約20トンの張力を支えますので頑丈でなければなりません。従って、一般的にはピン板の変形を防ぐために全体を鋳物のフレームで覆い、フレームにチューニングピンが通る広さの穴を開けて打込んであります。
弦振動がチューニングピンを通してフレームに伝わると共鳴雑音が発生します。そこでベッヒシュタイン、ベーゼンドルファーはピン板がむき出しの状態になっています。
スタンウェイはフレームからピンブッシュだけを取り除いています。
従って、ベッヒシュタイン、ベーゼンドルファーはピン板の強度や変形に自信があると同時に音質優先であるのです。 |
||
|